蒼穹のファフナー文章(ときどき絵)サイト
[PR]
2024.11.22 Friday
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
らぶらぼ7 end
2011.11.20 Sunday
いつものように総士の部屋でごろごろしていた一騎。
けれど今日は何かが違った。
絶対絶対聞いてやるんだ!!
と総士の仕事が終わるのをうずうず待っていた。
昨日、一騎にしては珍しく今までの出来事を頭の中で整理してみた。
そしたら何となく思った、いけるんじゃないかと。
そうこうしている内に総士の仕事がひと段落ついた様子。
一騎は思い切って総士に言った。
「そーしは俺のこと、どう思ってるの?」
「どう…って?」
案の定総士は訳がまったくわからないといった表情で、
でも今日の一騎は攻めまくる。
「すす、すきとか、キライ、とか」
すると総士は、ああ、そういう意味ねと言ってふわっと笑う。
「好きだよ」
その単語にうっかり死んでしまってもいいかと思った一騎だったが、まだまだ真意を聞いた訳ではないので頑張る。
「どんな風に?」
「…どんな?」
「たとえばさ、友達として…とかいろいろあるじゃん」
一騎がしどろもどろに答えると、総士は
「うーん、何て言ったらいいのかな、友達とは違う気がするんだけど…」
と口ごもった。
「違うって、どんな風に?」
一騎はのびっと、総士の方を向いて尋ねる。
「友達ってさ、剣司とか衛とかもちろん一騎とか、そりゃみんな友達だと思うけど、一騎は…一騎だけちょっと違うんだ」
ちがうの?とちょっとの期待といっぱいの不安を抱えた一騎は首を傾げると、
なんて言うのかな…と総士も負けないくらいめいっぱい首を傾げて言う。
「一騎がエルフに乗っていると、まぁローンドックからかもしれないけど、他のファフナーよりも動きが気になってしまうんだ」
「それで、よくというか毎回ものすごく負傷するだろ?なるべく早くペインブロックを作動させようと思ってはいるけど、
一瞬でもあのすさまじい激痛が一騎に襲いかかっているのかと思うと、なんかもう無力感に打ちひしがれるというか」
「でもそれがエルフに乗っていなくても、いつのまにか一騎のことばっかり見てて」
なんか、ごめんな変なこと言って、と苦笑した総士にここぞとばかり一騎は言った。
「その時ってさ、どんな気持ち…する?」
「どんなって?」
なんでこう感情表現系の質問を質問返しするんだよ、と思いつつも一騎は続ける。
「どきどきしたり、する?」
「どきどきって…なんだ?」
え!?
そこですか…と一騎はかなりがっかりしたが、なんだかこれは万にひとつもない機会のような気がしたので結構思い切った。
「ここ…がさ」
と言って総士の左胸を制服の上からツンと押す。
「ぎゅーって締め付けられたり、する?」
…チクタクチクタク
やけに大きく秒針の音だけが部屋に響き渡る。
暫くの沈黙の後、一騎はおそるおそる総士を見上げた。
「する…かもしれない」
総士がぽつりと呟いた。
めずらしく俯き加減なので表情は見えないけれど。
聞き間違いじゃないよね?と一騎は心の中で確認してからひとつ深呼吸すると、俺も、と小さく言った。
「俺もそうなんだ」
ぱっと総士が顔を上げる。
一騎は顔を真っ赤にしながら言った。
「総士見てると、ぎゅーってなるんだ、総士のこと思うだけでぎゅーってなる」
一騎は総士の手をつかむと、自分の左胸に押しつけた。
「心臓がバクバクいってさ」
苦しいんだ、と一騎は呟いた。
押しつけた総士の手に自分の手を重ねる。
そっと指の間に自分の指を絡ませた。
「俺が苦しいの見てると、総士も苦しいんでしょ?」
だったらさ、と言って一騎は総士を見上げる。
「助けてよ」
「…どう、やって?」
この後に及んでまた?マークを飛ばす総士に、
そこまで言わせるなんてさ、と一騎は頬をふくらませるとそっと呟く。
「好き…って、言ってよ」
もちろん、友達って意味じゃなくてね、と念を押すと一騎はぎゅっと総士に抱きついた。
けれど今日は何かが違った。
絶対絶対聞いてやるんだ!!
と総士の仕事が終わるのをうずうず待っていた。
昨日、一騎にしては珍しく今までの出来事を頭の中で整理してみた。
そしたら何となく思った、いけるんじゃないかと。
そうこうしている内に総士の仕事がひと段落ついた様子。
一騎は思い切って総士に言った。
「そーしは俺のこと、どう思ってるの?」
「どう…って?」
案の定総士は訳がまったくわからないといった表情で、
でも今日の一騎は攻めまくる。
「すす、すきとか、キライ、とか」
すると総士は、ああ、そういう意味ねと言ってふわっと笑う。
「好きだよ」
その単語にうっかり死んでしまってもいいかと思った一騎だったが、まだまだ真意を聞いた訳ではないので頑張る。
「どんな風に?」
「…どんな?」
「たとえばさ、友達として…とかいろいろあるじゃん」
一騎がしどろもどろに答えると、総士は
「うーん、何て言ったらいいのかな、友達とは違う気がするんだけど…」
と口ごもった。
「違うって、どんな風に?」
一騎はのびっと、総士の方を向いて尋ねる。
「友達ってさ、剣司とか衛とかもちろん一騎とか、そりゃみんな友達だと思うけど、一騎は…一騎だけちょっと違うんだ」
ちがうの?とちょっとの期待といっぱいの不安を抱えた一騎は首を傾げると、
なんて言うのかな…と総士も負けないくらいめいっぱい首を傾げて言う。
「一騎がエルフに乗っていると、まぁローンドックからかもしれないけど、他のファフナーよりも動きが気になってしまうんだ」
「それで、よくというか毎回ものすごく負傷するだろ?なるべく早くペインブロックを作動させようと思ってはいるけど、
一瞬でもあのすさまじい激痛が一騎に襲いかかっているのかと思うと、なんかもう無力感に打ちひしがれるというか」
「でもそれがエルフに乗っていなくても、いつのまにか一騎のことばっかり見てて」
なんか、ごめんな変なこと言って、と苦笑した総士にここぞとばかり一騎は言った。
「その時ってさ、どんな気持ち…する?」
「どんなって?」
なんでこう感情表現系の質問を質問返しするんだよ、と思いつつも一騎は続ける。
「どきどきしたり、する?」
「どきどきって…なんだ?」
え!?
そこですか…と一騎はかなりがっかりしたが、なんだかこれは万にひとつもない機会のような気がしたので結構思い切った。
「ここ…がさ」
と言って総士の左胸を制服の上からツンと押す。
「ぎゅーって締め付けられたり、する?」
…チクタクチクタク
やけに大きく秒針の音だけが部屋に響き渡る。
暫くの沈黙の後、一騎はおそるおそる総士を見上げた。
「する…かもしれない」
総士がぽつりと呟いた。
めずらしく俯き加減なので表情は見えないけれど。
聞き間違いじゃないよね?と一騎は心の中で確認してからひとつ深呼吸すると、俺も、と小さく言った。
「俺もそうなんだ」
ぱっと総士が顔を上げる。
一騎は顔を真っ赤にしながら言った。
「総士見てると、ぎゅーってなるんだ、総士のこと思うだけでぎゅーってなる」
一騎は総士の手をつかむと、自分の左胸に押しつけた。
「心臓がバクバクいってさ」
苦しいんだ、と一騎は呟いた。
押しつけた総士の手に自分の手を重ねる。
そっと指の間に自分の指を絡ませた。
「俺が苦しいの見てると、総士も苦しいんでしょ?」
だったらさ、と言って一騎は総士を見上げる。
「助けてよ」
「…どう、やって?」
この後に及んでまた?マークを飛ばす総士に、
そこまで言わせるなんてさ、と一騎は頬をふくらませるとそっと呟く。
「好き…って、言ってよ」
もちろん、友達って意味じゃなくてね、と念を押すと一騎はぎゅっと総士に抱きついた。
PR
COMMENT